対峙力〜誰にでも堂々と振る舞えるコミュニケーション術〜

対峙力〜誰にでも堂々と振る舞えるコミュニケーション術〜

はじめに

総評

ハウツー感強めで、即実践できる事例が多く含まれています。自己啓発本と構えて読むよりコツを知るというラフな入りで読書初心者の方へもオススメです。

オススメの読み方

実体験に基づいた内容が充実しているため、実際に著者がファシリテーターとして準備〜本番に臨んでいる様子をイメージされて読み進めることをオススメします。実際のYouTubeの映像を記事内に挿入していますので参考にしてください。

こんな方にオススメ!

・若手でコミュニケーションに不安がある方

・プレゼン本番、準備は重ねてきたのにどうしても不安が解消されない方

・MTGやブレストの進行が思うようにコントロールできない方

・自分が相手からどう見られているかばかりが気になって、目の前のコミュニケーションに集中できない方

著者紹介

「ベンチャー女優」を名乗る、寺田有希さんがご自身の体験をもとにどのような相手でも物怖じせずに堂々とコミュニケーションが取れるコツを紹介しています。
「どうして女優さんがコミュニケーション術?」と感じられる方もいらっしゃるかと思いますが、寺田さんは現在特定の芸能事務所に所属をせず、自身でお仕事の獲得・調整を行われており様々な場面での折衝経験が豊富にあられます。
また、YouTubeチャンネルである「ホリエモンチャンネル」や「B.R.Channel fasion college」にて堀江貴文さんや干場義雅さんら”大物”との共演を数多く経験されています。
さらに注目すべきはその役割で、チャンネル内の対談におけるファシリテーター役を担われており、動画全体の完成度を左右する重要なポジションで活躍されています。


実際に対談している動画が上記ですが、堀江さんの発言を引き出しながらテンポよく相槌を打ち、視聴者目線での整理を繰り返すスキルが随所に詰まっていることがよくわかります。
本著はそんな寺田さんの、「どんな相手でも物怖じせずに堂々とコミュニケーションが取れるコツ」がふんだんに詰まった一冊になっています。

ポイント解説「ここを読め!」

①ゴール(目的)を確実に抑えること

寺田さんは、本番に望む前の事前打ち合わせにおいて最も大切にすることは「この取り組みのゴール(目的)とポイントを確認しておくこと」とされています。
この準備が不足することは会議やブレストで、議論が活性化しているにもかかわらず着地点に導くことができずにまとめがふんわりとしたままになってしまうことにもつながります。
また、この事前確認においては身内の意思決定者とネゴシエーションを図っておくという「who(誰と)」の観点も重要でということを付け加えておきます。

②チェックリストを制作せよ

本番に向けた準備における大切なことの一つとして、「チェックリストの制作」を紹介されています。
このチェックリストはいわば”本番において外すことのできない会話の通り道”とも言えます。
これが台本のレベルになってしまうと、予定通りに進まない展開になった時に臨機応変な修正ができなかったり、無理に軌道修正をして前後のつながりが支離滅裂になってしまう可能性があります。しかし、チェックリストにおいては

  • どの順番でもいい
  • 誰が話しても良い
  • 話の延長でクリアしても良い

とされています。
進行役を担いながら、チェックリストと照らし合わせて進捗の確認や次なる会話の一手の戦略を組むわけですね。

③「わからない」と言える勇気を持つこと

それぞれの専門家が集まる場や、自身より経験豊富な方々の前でプレゼンやディスカッションを行う機会もあるかと思います。また、会話が派生して当初想定してきた下準備とは離れた領域に話題が進み焦ってしまう経験などありませんか?そんな時に役立つ心構えです。
自分がまだ詳しくない領域、知識やエピソードが十分でない領域については付け焼き刃で対応しようとするのではなく、「教えてください」と言える勇気と学ぶスタンスで進行することも大切な判断の一つだと言われています。

まとめ

さて、今回ご紹介した寺田有希さんの「対峙力」ですが、書籍の中には数多くの実体験に基づくエピソードが記載されています。もしかしたら読者の皆様が既に実践されているような事例も含まれているかもしれませんが、それもまた別の方の成功事例を踏まえてより大切にしていこうという視点で楽しんでいただけると良いのかなと思います。
読書に抵抗感がある方、ようやく社会人生活にも慣れてきて時間を活用してみようと思い始めてる若手ビジネスマンへおすすめの一冊です。

購入リンク

Follow me!

自己啓発・仕事術カテゴリの最新記事

PAGE TOP