さあ才能(じぶん)に目覚めよう ストレングスファインダー2.0

さあ才能(じぶん)に目覚めよう ストレングスファインダー2.0

はじめに

総評

自分自身の才能(強み)について探るための自己分析ツールになります。付属しているアセスメントを活用して、該当する自身の強みについて理解を深めていく書籍であり、所謂ビジネス書籍の中では少々特異な位置にあると言えます。34の資質と行動アイディアが細かく記されており、活用の目的をあらかじめ持っておくことで非常に有効な情報源になります。

オススメの読み方

自身の強みを整理したい、転職先で新しいキャリアの形成をイメージしているなどの転機において非常に強いサポーターになり得る書籍です。付属のテスト自体は感覚的に回答を進めていくものになりますので、考えすぎずに結果を踏まえて今後に活かすというスタンスで臨むと良いと思います。
また、資質の評価はテストの結果として確認ができますが、肝心なことは「行動」を起こすことになります。書籍の中には数多くの行動アイディアも記載されていますので、実際のアクションまで見通しを立てながら読み進めることをオススメします。

こんな方にオススメ!

・転職などキャリアの転機を検討している方

・うまくいかないことが続き、不得意なことや苦手なことばかりに意識が向いてしまう方

・同年代の活躍している姿を見て、自身の強みについて不安が募ってきている方

・新しいチャレンジに向けて自分の適性を把握したい方

著者とアセスメントの紹介

著者のトム・ラスさんは、有名なビジネス思想家の一人です。
「強みの心理学の父」と呼ばれた故ドナルド・O・クリフトン氏が率いるギャラップ社の研究者チームの一員として、短所ではなく長所を伸ばすことにエネルギーを注ぐ「人間の強み」に注力した研究に長く取り組まれてきました。

本著に付属しているアセスメントは自身の価値観を探るような設問に対して、それぞれ5つの選択肢から最も該当するものを選ぶようになります。

簡単に受講に関する情報を以下に整理します。

⚫︎巻末に付属しているアクセスコードを使用して受講
⚫︎受講は一度きり(中古で購入される場合はコードが使用済の場合がありますのでご注意ください)
⚫︎設問は翻訳し記載されるためニュアンスをよく読み込む必要がある箇所もある
⚫︎設問の回答時間は20秒/問のため、直感で当てはまるものを選択する必要がある
⚫︎所要時間はおおよそ30〜35分程度
⚫︎受講前に会員登録が必要(簡易なもので所要時間は5分程度)
⚫︎受講終了後に結果に沿った自分だけの強み洞察ガイド・特徴的な資質レポート(TOP5)がダウンロードできる

ポイント解説「ここを抑えろ!」

①強みを与えるものではなく、強みを伸ばす可能性がどこにあるかを見つけやすくするためにある

私も実際に受講をしました。
結果は以下の通りになります。
1位:コミュニケーション
2位:個別化
3位:戦略性
4位:活発性
5位:最上思考

私の自己紹介の場ではありませんので、全てを細かく紹介はいたしませんが、
上位2項目である「コミュニケーション」「個別化」について少しだけ実体験を踏まえて解説させていただきます。

「コミュニケーション」:自分の考えを言葉に表すことが得意で、自分の考えやアイディアを表現します。
→本サイトもそうですが、私は自己表現に対して抵抗感が少なく比較的楽しんで取り組めているように感じています。また、かつてのスポーツ現場や教育現場の勤務時においてもコミュニケーションという武器は自覚がありました。


「個別化」:一人一人のユニークな個性に魅力を感じ、異なるタイプの集団をまとめ生産性を高めることが得意とされています。
→まさに目下動きを活性化させている異業種フリーランスチーム立ち上げの決断を後押ししてくれた結果でもあります。個々が持つ素晴らしいスキルを掛け合わせて社会にインパクトを残しフリーランスの価値を高めるための挑戦を行っております。

この2点「強み」という括りで考えると同じですが決定的に違う部分は「自覚・自己認識」にありました。
前者のコミュニケーションについてはかつての仕事上の経験などからも強みとして自覚があり、この結果を踏まえてより強固なものへと変わって行きました。対して個別化については強みとして理解していたことはなく実際に本著でのアセスメント結果を踏まえて新しい強みとして発揮できるのではという気づきに出会いました。
このように本著でのアセスメントは、単純にノウハウを提供するということではなく、強みを伸ばす可能性がどこにあるのかという手助けをしてくれる位置にあると言えます。

②強みを活かした次なるアクションをイメージする

①に記載の通り、私はアセスメントを通して「個別化」というポイントで自分の強みを伸ばす可能性に出会うことができました。その結果として様々な業種のフリーランスとチームを結成し新しいチャレンジをすることとなりました。幸いにも共感してくれる仲間、可能性にかけてくれるクライアントに恵まれ毎日を過ごしています。
という自慢の話ではなく、本著における重要なポイントのお話です。
それは、アセスメント結果を踏まえた「行動」を考えてみることにあります。
後半部分ではそれぞれの資質に合わせた行動アイディアがサンプルで記載されています。

【個別化の例】

チームの各メンバーが最も得意とすることを見極めましょう。そして、彼らの才能やスキル、知識を活用しましょう。なぜその人にその役割を任せるのか、あなたの根拠と哲学を説明してください。あなたが心から彼らのためを思っていることに皆気づくはずです。

(Tom Rath , 2017 , 89)

上記のような行動アイディアをもとに、今の自分に挑戦できるものを具体的に検討し次なる一手を決めていくことが、アセスメントの結果を受け取るだけで終わらせず結果に注力するために非常に重要なポイントになります。

③レッテル化させない

ストレングスファインダーの結果を受けて、「〇〇の資質が高いから××だね」のようなレッテルを貼ってしまっては、せっかくの自己分析が台無しになってしまいます。組織単位で実施されることも多いツールでもありますが、前述の通り新たな強みの可能性に出会うことであったり、経験や環境による個人差は十分に尊重する必要があります。また、資質は単体ではなく複数の組み合わせで機能するともいわれます。プロファイリングのような先入観で考えることは可能性を狭めてしまうことにもつながりかねません。「活かすことのできる強みの可能性」として前向きに背中を後押しするツールとして活用されることをお勧めします。

まとめ

さて、今回ご紹介したトム・ラスさんの「さあ才能(じぶん)に目覚めよう ストレングスファインダー2.0」ですが、その他の紹介書籍とは一線を隠した自己分析中心の新しい楽しみ方ができる一冊となっています。
新しい自分の可能性や、自信はあったけれど改めて結果として受け取るとより前向きになれるヒントが詰まっています。
転機に差し掛かっている方へおすすめの一冊です。

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