マンガでわかる マッキンゼー式ロジカルシンキング

マンガでわかる マッキンゼー式ロジカルシンキング

はじめに

総評

ロジカルシンキング=論理的思考を身につけるためのコツが詰まった一冊です。
具体的なエピソード(マンガ)→解説と進むので、シーンのイメージを持ちながら読み進めることができ、若手ビジネスマンの読書デビューにもおすすめです。

オススメの読み方

ロジカルシンキングにおいて大切になる具体的手法が複数出てくるので、ヒントを逃さずにメモできる環境を用意しておくことをお勧めします。また、「マンガのエピソードはあくまで事例である」くらいのライトな気持ちで読まれると良いと思います。

こんな方にオススメ!

・企画の内容が薄いとFBを受けることが多くある方

・「論理的に考えてみなさい」という助言を受けるも具体的な改善を理解できていない方

・先輩・上司からの「よく考えろ!」の「よく」がわからない方

・まずは一冊何か読書を始めて見たい方

著者紹介

著者の赤羽雄二さんは東京大学工学部を卒業後に、小松製作所にて建設現場用ダンプトラックの設計・開発に携わることからキャリアを始められました。その後、スタンフォード大学大学院へ留学し、機械工学修士・修士上級過程を終了しマッキンゼー・アンド・カンパニーへ入社します。世界最高峰のコンサルティング会社の一つであるマッキンゼーでは経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、新規事業の立ち上げ、経営幹部の育成など複数のプロジェクトをリードされました。
現在は、米国VC企業などで活躍された森廣弘司さんと2002年に共同創業した「ブレークスルーパートナーズ」にて日本発の世界的ベンチャーを一社でも多く生み出すことを使命として経営改革・経営人材の育成などに取り組まれています。

ポイント解説「ここを読め!」

①ロジカルシンキングは特別ではない!?

ロジカルシンキング、、いきなり横文字か…
という敬遠をどうかグッと我慢して読み進めてもらえればと思います。
書籍の中でも紹介をされていますが、ロジカルシンキングは私たちの日常に当たり前に存在する習慣であるという前提が大切です。
例えば、「西の方の空が曇ってきたな、雨が降るかもしれない傘を持って行こう。あ、やっぱり思った通り雨が降ってきたけれど傘を持ってきていたから助かった」という「これがこうだったら、こうなるはずだよね」一連の思考は立派なロジカルシンキングです。こうした日常に当たり前に存在する思考なのですが、仕事になった途端に発揮できなくなることがあります。
要因は様々ですが、
・自信がない
・怒られるのが怖くてミスをしたくない
・難しい言葉が行き交って考えることができない
など、普段できていることが環境の変化や緊張で発揮できていないだけだとラフな気持ちで紹介されるスキルに向き合って読まれることをお勧めします。

②ロジカルとクリエイティブの関係

ロジカル=論理的 クリエイティブ:創造的・独創的などと表現され、これらは対の関係にあると思われがちですが、実際にはそうではありません。
クリエイティブな発想で斬新なアイディア・企画を創出する方はよく「神が降りてきた」「なんとなく感覚で」などと言いますが、それらが社会において価値を生むためには過程でのロジカルシンキングは不可欠な要素です。(稀に本当に感覚だけの方もおりますが、無意識のうちにロジカルシンキングの過程をクリアしています)

いくら斬新で独創的な企画でも、社会において価値を生むためには論理的に考え成功するための根拠を加えていく必要があります。つまり素晴らしい企画・アイディアを世に放つために必要な背骨のような機能を持ちます。
ロジカルとクリエイティブが互いに作用することでより良いパフォーマンスが出来上がると考えると良いでしょう。

「私はロジカルは苦手だから〜」 「あの人はクリエィティブな人だからね、、」と最初からそれぞれで棲み分けをしてしまうのは非常に勿体ないことでもあります。

③まずはメモ書きで頭の整理から挑戦

書籍の後半ではフレームワークやロジックツリーなども紹介をされています。非常に重要なスキルであり、使いこなす姿もカッコ良く、成果としても正しく取り組むことで思考が深まるものでもありますが、まずはシンプルにメモ書きからスタートされると良いでしょう。

メモ書きはビジネス書なのにそんな古臭い感じ?といったイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、アイディアや思考をアウトプットし整理する習慣を身につけるために重要な1stステップです。
メモ書きで思考整理の習慣が身についた先にこそ、フレームワークやロジックツリーというスキルの成果も最大化することができます。

良い習慣づくりのために手を動かすことはいい刺激になることも考えられます。
①にも記載の通り、日頃はできているロジカルシンキングです。仕事となると発揮できない環境は少しの努力で変化が見られるはずです。そのためのトレーニングと捉えて紹介されるメモ書きのポイントを抑えてみることをお勧めします。

まとめ

さて、今回ご紹介した「マンガでわかるマッキンゼー式ロジカルシンキング」ですが、非常に読み進めるハードルも低く初めての読書にもお勧めです。日常ではできているのに仕事となった途端に、プレッシャーや緊張から冷静な思考ができなくなってしまうことを少しのトレーニングを通した習慣化でサポートしてくれるエッセンスが詰まっています。
新しいスキルを身につけるというよりも、自らに良い習慣を作り仕事時間の自分をそっと後押ししてくれる一冊であると思います。部下育成においても色々と対面での制約が多い社会情勢でもありますので、様々な組織の現場に合わせて活躍してくれる可能性も秘めているのではないかと思います。

購入リンク

Follow me!

若手必見カテゴリの最新記事

PAGE TOP